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宮城/愛知予選 対戦環境レポート 【20161126-27】


 
  • 2016年12月02日

いよいよBXRを来月に控え、皆様いかがお過ごしでしょうか。

本戦の出場権を獲得した方、ユニットに誘われた方、フルコンプ予選で残りの切符を狙う方など、それぞれの12月をお過ごしかと思います。

さて、今回は宮城・愛知で行われた第3期予選を振り返ります。


宮城会場:行進は忘れた頃にやってくる


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宮城会場の選択率No.1のデッキは夜の行進デッキでした。
【カリン】という強力なアンチカードがカードプールに存在する上に、ロック系統のデッキが数多く存在する中でまさかの大流行を見せました。

ざっと見回しただけで使用者は5-6人。50人弱という参加人数を考えれば、割合としてかなり高いものであると感じます。
同じようなコンセプトの【ビークイン(XY7)】系統のデッキを合わせると、2割に届く勢いです。

そのほかオーロットデッキなどの使用者もそれなりの数いたのですが、ノーマークだったのか夜の行進デッキは大暴れし、決勝トーナメントに進んだ16名のうち、4人が夜の行進デッキを選択していました。決勝トーナメント進出率と全体数の割合から、そのポテンシャルの高さが伺えます。

また、この会場では【ギラティナ(PR)】の採用が多かった点にも注目したいところです。【オーロットBREAK(XY9)】への対抗手段として重用するプレイヤーが多く、宮城会場では決勝トーナメントにオーロットをはじめ、BREAK進化ポケモンが少ない印象でした。


宮城会場:決勝トーナメント


宮城のトップ4は【MレックウザEX(XY6)】、【ビークイン】+【ゾロアーク(XY8)】、WTB、夜の行進と、きれいにばらけました。
決勝では【ビークイン】が【ガマゲロゲEX】に寄せたWTBを相手に大暴れし、優勝しましたが、様々なデッキタイプにチャンスがあり、当たり運によって結果がひっくり返る、非常に難しい環境と再認識させてくれる分布でした。

見事優勝に輝いたデッキは【ビークイン】+【ゾロアーク】。

メインのアタッカーに加え、【マツブサの隠し玉】+【エルレイド(XY8)】を採用していたことにより、【ボルケニオン(XY11)】や【MライボルトEX(XY4)】に対しても強く出られるデッキでした。 ボルケニオンデッキには不利と言われるこのデッキタイプで、予選からの全勝で優勝。この上ない成績でBXRに駒を進めた彼は本戦でも素晴らしい戦いを見せてくれるでしょう。

準優勝に輝いたWTBは、今では日本国内でもすっかりおなじみのデッキ。多くのプレイヤーが入っているポケモンをすぐにいくつかあげることができると思います。
定番の【ガマゲロゲEX】、【レジアイス(XY7)】、【フリーザー(XY6/Δプラス)】、【グレイシアEX(XY10)】など、デッキで採用されている様々なカードを思い浮かべることでしょう。

しかし、今回の準優勝デッキに入っていたのは【ガマゲロゲEX】の他は、【ジラーチ(PR)】、【ミュウ(XY10)】と【カモネギ(CP6)】という異色の組み合わせでした。

2進化デッキや夜の行進デッキのたねポケモンはHPが50-60であることが多く、不用意に出されたたねポケモンを倒すなどの役割を持てます。
なんといってもそのために必要なエネルギーが少なく、後続の【ガマゲロゲEX】が130ダメージを出す際の繋ぎとして着実に仕事をします。

【ミュウ】と併せて【メレシーBREAK(XYG)】を突破するための手段としても期待ができるチョイスです。
決勝では【ガマゲロゲEX】が【ビークイン】に弱点を突かれることが災いし、惜しくも負けてしまいましたが、本戦への切符を掴みとることができました。


愛知会場:プランBを設けるか


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他の会場同様、ボルケニオンデッキが多かったのですが、全体の勢力としては【MレックウザEX】や【MサーナイトEX(XY11)】そして【ドータクン(XYB)】などが二番手につけており、得意な時間帯が異なるデッキの主導権争いが鍵になりました。

【オーロットBREAK】と【MフーディンEX(XY10)】、【MレックウザEX】と【MサーナイトEX(XY11)】を組み合わせたデッキがそれぞれ複数いた点も、ゲームメイクに選択肢を増やす戦略が取られる傾向にあると見られます。
そういったデッキは初動の安定や、特定デッキへの有効札の総数の面でデッキパワーが落ちる傾向にはありますが、プランAでは不利な戦いを強いられる相手に対し、プランBを選択する余地があります。

この会場では白レックデッキを使っているプレイヤーが5-6人ほどいたのですが、注目すべきはそれらのデッキのプランBでしょう。
従来多く見られた白レックの相方は【サンダースEX(XYP)】や【マギアナEX(XY11)】など、【MレックウザEX】が極度に苦手とする相手に対してのアンチカードといった側面が強く、積極的に攻撃に参加するというよりは、【MレックウザEX】がテンポよく攻撃を行うための補助の役割が可能なものが多い傾向にありました。

しかし、愛知会場で見られた白レックからは驚くほど【基本フェアリーエネルギー】が飛び出してきました。
相方は【ディアンシーEX(XYH)】や【MサーナイトEX(XY11)】など、フェアリータイプが大きな勢力だったのです。

背景には、【ボーマンダEX(PR)】の存在があると考えられます。

白レックデッキは【MレックウザEX】のダメージを上げるため、ベンチに大量の【シェイミEX(XY6)】や【フーパEX(XY7)】などのポケモンEXを並べます。 【ボーマンダEX】にとっては、炎無無という低コストで容易に260以上のダメージを与えられる場を作る相手となり、非常に対処が楽です。

【ボーマンダEX】が2回動くだけでサイド4枚、【フラダリ】からベンチの【シェイミEX】を倒せばゲームを終わらせられるため、白レック側はなんとか対処しないといけません。
そのため、場のポケモンEXの数をギリギリまで絞り、フェアリータイプで弱点を突いて【ボーマンダEX】を倒すというプランが挙がったと考えられます。

【ボーマンダEX】は【ダークライEX(XY9)】を中心にした悪タイプ+ドラゴンタイプのデッキに入る事が多く、悪タイプに抵抗を持つ【ディアンシーEX】などは、悪+ドラゴンのデッキに対しての回答として非常に優秀です。


愛知会場:決勝トーナメント


愛知会場のTOP4を見渡すと、これまでのどの会場とも異なる光景が見られました。

【MレックウザEX】+【ディアンシーEX】が2名。
【ルギアBREAK(XY10)】+【ドータクン(XYB)】が2名。

先述の白レック+フェアリーの組合せに加え、最後の自主大会予選にて、【ドータクン】デッキが登場しました。
これまで鋼デッキは、【ボルケニオン】に押され、成績が振るいませんでしたが、アタッカーを無色タイプのポケモンである【ルギア(XY10)】を中心に編成することにより、【ボルケニオン】にも対抗できるタイプのデッキとなっていました。

他にも【ヒードラン(XY4)】【ルギアEX(XY7)】【ガマゲロゲEX】【ピッピ(CP6)】など、多様なアタッカーを使い分けることができるドータクンデッキ。使用していた両プレイヤーは、巧みなゲームコントロールを行い、ベスト4に駒を進めていました。

【MレックウザEX】を使用していた両プレイヤーも、その圧倒的な破壊力で多くのポケモンEXを次々と突破していたのが印象的です。 また、優勝プレイヤーが準々決勝で見せた【ダークライEX】+【ボーマンダEX】デッキに対しての【ディアンシーEX】を中心に組み立てたゲームは、非常に印象的でした。

決勝戦はメタルチェーンデッキと白レックデッキの対戦となりました。
メタルチェーン側が【ハイパーボール】で山札をサーチした後、手札0でターンを終えた一方で、白レック側も手札に多くの【メガターボ】を抱え、ゲームが進みません。
結果白レック側が先にドローカードを手に入れ、おなじみの高速展開で盤面を完成させ、「エメラルドブレイク」の連打で逃げ切りました。

優勝者は思い入れのある【MレックウザEX】での優勝を喜んでいました。

「決勝と同時刻に開催されていた競馬の結果が気になり、集中力が落ちていた」とのことですが、見事なゲームをみせてくれました。ちなみに馬券の方は外してしまったようです。

準優勝は激戦を勝ち抜いたジュニアの選手。
「今日来ることができなかった友達のために頑張った」と、熱い友情を見せてくれました。

「お父さんはユニットに誘う?」との質問を投げかけてみましたが、「誘わない」と断言。

引率で来るであろうお父さんにはLCQ突破を目指して頂きたいと思います。
頑張れ!お父さん!

3位のプレイヤーはマスターの選手ですが、地元のジュニア、シニア選手をユニットに誘いたいとのことでした。
各会場ジュニア選手も好成績を収めており、強力なユニットが編成される可能性もあります。
どんなユニットが誕生するか、今から楽しみです。

4位のプレイヤーはハンドルネームにパパがつくお父さんプレイヤー。
見事に父親の威厳を見せてくれました。

ジュニアの躍進に対抗するべく、お父さんプレイヤーを集めたユニットを組んでくる可能性もあるため、各予選で入賞したジュニアプレイヤーにとって、大きな壁となる可能性を秘めています。

各自主大会より、16名の本戦進出者が決定しました。

フルコンプで行われる予選、そしてLCQでは、どんなデッキが勝ち上がるのでしょうか。

BXR本戦まで残り1ヶ月余り。引き続き目が離せません!

コラム:外国産デッキのローカライズ