カバレージ

宮城大会カバレージ:決勝トーナメント第1回戦(ベスト16)


BATTLE X ROAD。昨年に続き、今年も全国規模で最強チームを決定する自主大会が開催される。各地の予選を勝ち抜いたものが集い、今年もハイレベルな戦いになることが予想されるだろう。

全国各地で予選大会が行われる中、ここ東北の地でも自主大会「七夜の願い星カップ」がBATTLE X ROADの東北予選として開幕。地元東北の参加者のみならず、遠方からの参加者もおり選手の気合は十分だ。54名の参加者が火花を散らした5回戦の予選を終え、上位16名が決勝トーナメントに進むことに。

ここでは予選を全勝し1位通過したゴトウ選手と、16位で乗り込んだ高橋選手との対戦をお送りする。トーナメント進出者の中で予選成績が一番上と下であり、勢いには大きな差が見られる。 しかし、いかにここまでの流れが良かろうと、これからの戦いはまた別の話である。そしてここまでは幾らか許容できた敗北が今後は許されないのだ。

全国へ集うため、戦いの激しさが今、加速する。

ゴトウ(ゾロアークGX・ルガルガンGX)
vs 高橋(ボルケニオンEX・バクガメスGX)

お互いのポケモンは1体、ゾロアとバクガメスGXの睨み合いで高橋の先手でゲームスタート。

高橋はバトルコンプレッサーで山札を確認し、ハイパーボールでカプ・テテフGXを捕獲、特性「ワンダータッチ」によりプラターヌ博士を手札に加えて使用。驚くべきことは、この一連の流れでサポートを6種類、炎エネルギー2枚をトラッシュに送り込んだことだ。更なる7枚の手札からボルケニオンをベンチに出し、スタジアム「灼熱の大地」も加えてその効果を使用し更なるドローへ。バクガメスにエネルギーと闘魂のまわしを付けて第1ターンを終了する。

対するゴトウの初動は、なんと手札から闘エネルギーをトラッシュしての灼熱の大地の効果使用であった。いきなりの機転を利かせた動きは予選を全勝で勝ち抜いてきたその実力が感じられる。だが、ゴトウの続く行動は、アローラベトベターとイワンコをベンチに出し、ダブル無色エネルギーを貼ってオカルトマニアを使用する……のみであった。

高橋はベンチのボルケニオンに炎エネルギーを与え、豊富なトラッシュを十分に生かしてバトルサーチャーでグズマ、ワザ「パワーヒーター」と動く。ゴトウのベトベターがダメージを受け、高橋のバクガメスGXとカプ・テテフGXにエネルギーが付き、盤面の組み立てを進めていく。

ゴトウはゾロアをゾロアークGXに進化させダブル無色エネルギーを付けるも、バトル場のベトベターはベンチに下がることができず、ワザのコイントスも裏で動きの鈍いままターンを渡すに留まってしまう。

高橋はピーピーマックスを使用。山札の上から6枚を見てその中にある基本エネルギーをつけることができる驚異的な加速を促すカードだ。見事バクガメスGXに3枚目のエネルギーが付き、プラターヌ博士からボルケニオンEX・ホウオウGXを展開。ボルケニオンEXの特性「スチームアップ」からボルケニオンは更なる攻撃を加え、HP80のベトベターはきぜつ寸前まで追い込まれる。

相手の展開に追いつきたいゴトウはどう動くことになるか……というところで手札に加わったのはカプ・テテフGX!コルニがルガルガンGXとかるいしを運び、ゾロアークGXが特性「とりひき」で手札を増やしつつそのまま先頭へ出る。スタジアムをスカイフィールドに一新しつつ「ライオットビート」で攻撃!80のダメージをボルケニオンにお見舞いし、ここからエンジンを掛けていく。

殴り合いが見えてきた状況、高橋は「スチームアップ」、ホウオウGXへ炎エネルギーの追加、と自身の動きを行うだけではなく、改造ハンマーでゾロアークGXへの妨害も加える。シェイミEXの「セットアップ」を挿みつつベンチにポケモンが並び、「パワーヒーター」でゾロアークを攻める。

バクガメスGX、ホウオウGXの準備が整った高橋に対し、ゴトウは怒涛の巻き返しを図る。ベンチのイワンコがルガルガンGXに姿を変えると同時にその瞳が高橋のボルケニオンEXを捉え、とりひきで枚数は増えながらも動きの鈍い手札7枚をプラターヌ博士で入れ替える!更にシェイミEXの特性「セットアップ」を最大限に使用するため、ポケモン、グッズと手札のあらゆるカードを使用していき、3体のシェイミの助力を経てあるカードへたどり着く。アローラベトベターの進化系、「アローラベトベトン」だ。このポケモンがいる限り、たねポケモンの特性は働かないため、ボルケニオンEXはその力が激減させられてしまう。しっかりとゾロアークのエネルギーと後続のゾロア、イワンコも手に入れていたゴトウはベンチを埋め尽くし全力の「ライオットビート」を宣言。そのダメージは180にも上り、ボルケニオンEXが耐えることはできなかった。

返す高橋、バクガメスGXがバトル場へ赴き「ぐれんのほのお」を放つことのみでターンを終える。既にボルケニオンにダメージを貰っていたゾロアークGXはここで倒れ、サイドカードを残り4枚と同数にするものの、他にアクションがないのは不安が見えてくる。高橋、踏ん張れるか。

かるいしを持ったベトベトンを前に出し、続く作戦を練るゴトウ。レスキュータンカが先程倒れたゾロアークGXを救い出し、その姿を次のゾロアが受け継ぐ。圧倒的な使用率を誇るゾロアークGXの強さは多義に亘るが、手札を増やせるのはその一つであろう。化ける狐の「とりひき」はイワンコとゾロアを戦線に追加し、ダブル無色エネルギーを得てそのまま強力な一撃を叩き込む……その前にゴトウは更なるカードをゾロアークGXに重ねる。「こだわりハチマキ」。ゾロアークGXとゴトウのポケモンの力は高橋のバクガメスを一撃で沈める210ダメージを叩き出し、残りサイドを2枚とする。

ルガルガンGXになり得るイワンコがベンチで待機しているため、窮地に立たされたと言える高橋。ボルケニオンを前に出し、ベンチのボルケニオンにエネルギーを加えて「ハイパーボール」。呼び込んだポケモンは相手のベンチポケモンの数を抑え込み、ゾロアークGXの打点を制限するウソッキーだが、アローラ地方のベトベトンがいる限りその特性は働くことがない。とはいえそんなことは高橋も承知であり、ベトベトンを無力化してしまうことができればウソッキーはその力を発揮する。グズマを使用、ホウオウGXが前に出てワザ「せいなるほのお」がベトベトンの退場を促す。これでウソッキーの特性が働き、ゴトウのベンチは4体、ゾロアークもその力を制限されることに。

サイドレースは遅れをとっているが、一撃で倒されなければまだ戦える……はずだった。高橋のベンチにはポケモンが8体並んでいた。そしてゴトウのベンチには最初のターンにエネルギーを構えていたルガルガンGXがいた。ゴトウは冷静に手札から闘エネルギーを差し出す。 高橋の最後の砦、“戦う虹”ホウオウGXは一度きりの必殺技、「デスローグGX」によって地に落ちるのであった。

ゴトウWIN!

予選全勝の勢いそのままに、ベスト8へ駒を進める!

 
  • 文: しんくあ